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【健瀧ゼミナール 034】 茶こそ 陰陽五行の世界である

  • 小中 健瀧
  • 2016年9月24日
  • 読了時間: 2分

茶の道から「華道』が生まれ、この時期には芸能の世界では「能」も生まれるのです。

岡倉天心はこの段階こそが日本においても、中国においても、文明の頂点であり、これを過ぎると、中国では急激な荒廃が起こり、 日本では徳川期の町人文化に見られるように、世俗化が進み低俗化も起こり、精神性が衰えた停滞期に落ち込むと見なすのです。

更にこの頂点期に、メソポタミア、インドから中国おいて発展してしてきた東洋文明の中心は日本に移り、以後日本においてのみ、その文明の精華が継承されていったとするのです。私もまったく、そう思います。

茶にみる陰陽五行(道教)の思想は 、まず陰陽の相対性の認識から始まります。

岡倉天心は、「茶道は姿を変えた道教なのである」と言っています。

日本で、その茶道を禅僧たちは禅寺に取り入れ、茶室とその中で茶をするという光景は、その背景の庭園とその外にある山川との自然風景とも、調和される世界観であります。見事な道教と禅の調和でもあります。

ところで、陰陽五行である道教の思想は、宇宙の根本原理を解き、何事にも規定されないものであります。

天心は老子の言葉をかりて次のように語っています。

「あらゆるものをはらんだ、天地に先立って生まれたものがある。何と静かなことだろう、ひとりきりで立ち上がり、そのまま変わることはない。安す安すと自転をし、万物の母となる。その名を知らないので「道」と呼ぼう 。無限と言ってもかまわない。無限は、すばやいということであり、すばやいということは消滅をするということであり、消滅するということは戻っていることである。」

つまり、道とは移り変わることであり、一つの真理が様々な姿を取りうるということであります。


 
 
 

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小中 健瀧(こなか けんりゅう)

日本理気学会 代表理事

​シュヴァイツアー協会 日本事務局顧問

環境理気学研究所 所長

統合医療研究会 会長

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