【健瀧ゼミナール 013】 アドラー心理学の基礎論
今日ゼミナールは今、話題のアドラー心理学の基礎論です。
アルフレッド・アドラーの経歴は後程な話すことにして、まずはアドラーの有名な言葉を紹介しよう。
「人間は自分の運命の主人公である」とある。
この言葉に象徴されるように、アドラーは自己を生きるといこと、あるいは自己を実現するということを意味するのである。
そして、こうとも言っている。
「人間は自分自身の人生を描く画家である」と。
要するに我々人間には自らの人生を変える力があると言うことである。
また、我々は一人ひとりが、自分の人生の主人公であると。
アドラーはC・Gユングの深層心理学を学ぶのだが、GフロイトやC・Gユングに並び、深層心理学の三大巨人の一人と言われている。
アドラーの深層心理学の基礎は、この五つの理論から成り立つのである。
第一に、自己決定性(人生は自分が主人公である) 人は環境や過去の出来事の犠牲者ではなく、自らが主人公である。
第二に、目的論(人の行動には目的がある) 大切なのは過去の原因ではない。未来の目標を見据えている行動には、その人自身をの意思を持ったもくてきがある。
第三に、全体論(人は心も身体も結びついた、たった一つの存在である) 人は心の中が矛盾する生き物ではない。
第四に、認知論(誰もが自分だけのメガネを通してものを見ている) 人は自分の主観を通して物事を把握する。
第五に、対人関係論(すべての行動には相手役がいる) 人のあらゆる行動は、相手役が存在する対人関係がある。
以上