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【健瀧ゼミナール 013】あなたは本当に誰かに愛されていますか?あなたは本当に誰かをあいしていますか?


哲学であろうが、宗教であろうが、文化、政治、教育であろうが、その全ての根源は自我から自己に向き合い、目覚めていくことにある。

本当の愛は自己に目覚めることで観えてくる。

そして本当に異性を愛し、本当に、異性に愛されることで、自己は至福を感じるのである。

そこで、私は「現代社会における愛の崩壊」と題して、その実態を解き明かしていきます。

西洋社会を客観的に見ていけば、兄弟愛・母性・異性愛を問わず、愛というものが比喩的に稀にしかみられず、様々な愛の形によって、取って代わられてきたのは明らかである。

そうした偽りの愛こそが、愛の崩壊の現れなのである。

その「いつわりのの愛」とは、非生産的な愛なのだ。

つまり「愛される」ことばかりを願う利己主義的な愛のことなのである。

では、何故この偽りの愛が社会に繁栄しているのであろうか?

それを知るためには人間と労働は切り離せない、関係にある。

たとえば、畑を耕したり、海で魚を捕ったり、山で猟をしたり、木を伐りだして家を建てたり・・・・・。

今は労働の種類も幅広くなりましたが、生きていくために労働が不可欠なのは、今も昔と変わりません。

しかし違っていることは、かつての労働は、今よりも本来の人間的な生活にずっと近いものであったということである。

自分達の食べ物や暮らしに関係するものは、全て自分達の手で作ったのである。

つまり自分や家族の為に働くのが基本であったのである。

しかし、18世紀半ばになって労働にまつわる状況は大きく変化をすることになった。(続く)


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